Reaperで録音時に入ってしまった、ホワイトノイズを緩和させる
アナログで録音すると、素人レベルの機材ではどうしても、サーとかキーンというノイズが乗ってしまいます。
そこで、フリーのDAWのReaperを使って、ノイズをギリギリ気にならないレベルに持って行く方法を紹介します。
ノイズの分析の準備
まずはどのようなノイズが乗っているのか見るために色々準備をします。
1.図の位置に、ノイズを取り除きたい音声ファイルをドロップします。
2.読み込まれたらFXのアイコンをクリックして、エフェクトリストを表示します
3.エフェクトリストからイコライザを見つけるためにフィルターにeqと入力し図のエフェクトを選択してOKします。
ノイズの分析
上の手順が完了すると以下のような画面がでます。
このエフェクトにより、周波数帯毎の音量を見ることができます。
この所々山になっている部分がノイズの本体です。
無音部分のはずなのでそもそも音が検知されている部分はすべてノイズですが、
基本的にはこの山を平らにすればほとんど気にならなくなります。
さて、次に山の頂点の部分にマウスを当ててみましょう。
次の図の用にツールチップが表示されるはずです。
図の赤線の部分が山のピークで周波数は972hzですね。
コレが分かれば、あとは簡単です。
ノイズの除去
ノイズを消すために新しいエフェクトを加えます。
Addをクリックし先ほどのエフェクト一覧を出し、パラメトリックイコライザを追加します。
パラメトリックイコライザを次のように設定します。
band : 972
gain : -3
width: 0.05
パラメトリックイコライザのbandを先ほど調べた周波数972に設定し
音量は減らしたいのでgainを-3に
あとは他の周波数に影響が出ないようにwidthを0.05に設定します。
設定が出来たら、コピーして何個も貼り付けます。
ついでにイコライザの順番も図のように入れ替えておきます。
するとどうでしょう、以下の図のように972hzの部分にあった山が無くなっていますね!!!
仕上げ
山を潰せたら、山以外の周波数帯のgainを少し下げておきましょう。
これをやっておかないと、ノイズが集中していた音域の音だけ小さくなってしまいバランスが崩れてしまいます。
あとgainはほんの1〜2db落とせば十分ですのでやり過ぎないようにしましょう。
とどめに、ノイズゲートを入れて、ノイズだけの部分を完全に無音にすれば終了です。
お疲れ様でした!!!
まとめ
FFTグラフを見ながら、ノイズが多く乗っている周波数帯のgainを地道に削っていくことでかなり、ノイズを潰すことができます。
大変ですが、やる価値はあると思うので頑張りましょう!